憲法9条の落とし穴

憲法9条の落とし穴

自衛隊員は日本に外国が攻めてきた時に、全て自己責任で戦わなければいけない。

憲法第9条第2項で、「国の交戦権は、これを認めない。」と規定しています。
ここでいう交戦権とは、戦いを交える権利という意味ではなく、交戦国が国際法上有する種々の権利の総称であって、相手国の兵力の破壊、相手国の領土の占領などの権能を含むものです。

日本は敵が攻めてきた時、必要最小限の反撃をするが、交戦しないという事です。

では具体的にどういうことか・・・?

まず、日本が攻撃を受ける。そして反撃する。

敵が攻撃を止めなかったら?

応戦になる。それでも止めてくれなかったら?

当然相手の本拠地を叩くんでしょうが、これは敵地攻撃ですので日本は出来ません。

もし、その応戦の継続の中で、自衛隊員が捕虜に取られたら?

日本は憲法上「交戦主体」になれないから、自衛隊員が捕虜に取られてもジュネーブ条約上の捕虜としての扱いをしなくてもよい、と安保法制の国会で岸田外務大臣が国会答弁している。殺されても仕方ないということです。

もし、自衛隊が応戦中に間違って敵国の民間船を沈めてしまったら? 

これは、「国家」が全ての責を負うべき国際人道法違反ですが、軍事的過失に対処する法体系は日本には存在しません。
つまり、自衛隊は法的に軍事組織でないから、軍事的過失は、自衛隊員個人の過失、領海外であれば国外犯として裁くしかない。ということになります。


要するに、自衛隊なんかに入隊するから悪いってことです(*^^*)









東洋医学の養生法 ダイエット

食物繊維は、人の消化酵素では消化できない食物成分です。そのため、口から入った食物繊維は、胃や小腸では消化されず、そのまま大腸にやってきます。大腸に入った食物繊維は、腸内に住み着く腸内細菌によって発酵・分解を受けます。この発酵によって、メタンガスなどのガスとともに、「短鎖脂肪酸」という物質が作り出されます。短鎖脂肪酸には、酢酸、プロピオン酸、酪酸などがあります。

生成された短鎖脂肪酸は、大腸で吸収されてエネルギー源として使われたり、腸内を弱酸性の環境にすることで悪玉菌の増殖を抑制し、腸内環境を良好な状態に保ったりする作用があります。

食物繊維は腸内に住み着く腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整えるのにも有用であるとされています。ここでは、食物繊維の摂取量を増やすことで腸内細菌のバランスがどのように変わり、それが体重減少に影響するかを調べたアメリカ・イリノイ大学で行われた研究を紹介します。

研究は、日頃から1日に14g以上の食物繊維を摂取している健康な成人男性を対象に行われました。食物繊維の摂取量を増やすことによる腸内細菌への影響を調べるため、水に溶ける水溶性食物繊維の一種であるポリデキストロース21gが入ったスナックバー、またはトウモロコシの食物繊維21gが入ったスナックバーを、3週間にわたって食事に追加して食べてもらいました。

研究期間終了後、被験者の便のサンプルを回収し、それをもとに、便に存在するすべての腸内細菌の情報を得るため、全ゲノム配列(遺伝情報)を解析しました。

その結果、ポリデキストロースとトウモロコシの食物繊維いずれの場合も、食物繊維を追加で摂取した人の腸では、ファーミキューテス門というグループの細菌に対して、バクテロイデス門というグループの細菌の割合が増えていたことがわかりました。以前の研究で、バクテロイデス門の割合が高い人はスリムな傾向にあり、ファーミキューテス門の割合が高い人は肥満傾向にあることが明らかになっています。つまり、食物繊維の摂取量を増やすことで、痩せやすくなる、あるいは肥満を予防できる可能性があるということです。

食物繊維をたくさん摂取することで変化した腸内細菌のバランスは、食物繊維の摂取量が減ると以前の状態に戻ってしまうということが分かっています。腸内の環境を維持したいなら、日頃の食生活を改善し、食物繊維を毎日たくさん摂取する必要がありそうです。

食物繊維には、脂質異常症などのさまざまな生活習慣病の予防に効果があると考えられており、厚生労働省は成人男性で1日あたり20g以上、成人女性で18g以上を目標に摂取すべきだとしています。しかし、2014年の国民健康・栄養調査によると、成人の1日あたりの食物繊維摂取量は14.8gで、多くの人が食物繊維を十分摂れていないというのが現状です。

病気の予防はもちろん、スリムな体型を維持するためにも、玄米などの全粒穀物や豆類、野菜、果物など、食物繊維を多く含む食品を日頃からたくさん食べるようにしましょう。

東洋医学の養生法 中性脂肪とコレステロール

インスリンは炭水化物の消化に欠かせませんが、炭水化物を過剰に摂取するとその働きに不具合が生じ、消化しきれなかった炭水化物が中性脂肪の材料となってしまうのです。また、アルコールも中性脂肪を分解する酵素の働きを低下させるため、中性脂肪値を高める原因となります。

コレステロールとは、人間の身体に存在する脂質のひとつで、細胞膜・ホルモン・胆汁酸を作る材料です。肝臓のコレステロールを体全体に運ぶ役割を持つLDL(低比重リポタンパク質:悪玉)と、体内の血管壁に溜まったコレステロールを肝臓に運ぶ役割を持つHDL(高比重リポタンパク質:善玉)があります。

中性脂肪とコレステロールの関係
中性脂肪の増加と善玉・悪玉コレステロールの減少・増加には、相関関係があります。

血液中の中性脂肪が増えると、HDL(善玉)が減少し、LDL(悪玉)が増加します。内臓脂肪が増加すると中性脂肪も増加するのですが、そうするとHDL(善玉)とアディポネクチンの減少を招きます。アディポネクチンとは、内臓脂肪細胞で作られる超善玉物質と呼ばれるもので、中性脂肪を減少させる物質です。よって、これが減少すると中性脂肪は増加しやすくなります。

また、中性脂肪が要因で増えるLDL(悪玉)にも、粒子がより小さい小型のコレステロールがあります。これはレムナントと言って、超悪玉コレステロールと呼ばれます。中性脂肪が増え過ぎると、この超悪玉コレステロール(レムナント)やLDL(悪玉)が血管壁に溜まり、動脈硬化を形成します。

中性脂肪値は上がらずコレステロール値だけが高くなる原因
悪玉コレステロールが高くなる理由には、魚類や豆類、緑黄色野菜、海藻などの摂取が少ないことがあげられます。よって摂取エネルギーが少なくても、コレステロール値を上げやすい肉類や乳製品、卵などを多く食べていると、悪玉コレステロール値が高くなることがあります。このような場合は、摂取エネルギーは少ないため、中性脂肪値は低い状態です。

またストレスや過労なども、コレステロール値を高める原因となります。これは、ストレスに対する人体の防御反応によるものです。コレステロールは体内でもっとも強い抗酸化、高エネルギー物質です。よって、ストレスの増加により活性酸素が増えて生体の酸化が進むと、身体はそれを克服するために脂肪組織や肝臓から脂質を取り出して血中に流します。酸化して壊れた組織を修復しようと働くわけです。結果、特に食べ過ぎていなくとも、血中にコレステロールが増えてしまうわけです。

中性脂肪は消費されなかったエネルギーが体内にストックされている状態なので、この値が低いと身体は疲れやすくなりますが、特にストレスによりコレステロール値が高くなっている状態で中性脂肪値が低くなると、身体はますます疲弊してしまいます。

中性脂肪が低い場合の危険性
中性脂肪が低いということは、体内にビタミンA、Eやβ-カロテンなどの脂溶性ビタミン類が少ないということです。例えば極端な少食、偏った食習慣などは脂溶性ビタミン類を不足させる原因となります。

脂溶性ビタミンが不足すると神経機能が低下するため、めまいなどが引き起こされます。また、これにともない中性脂肪が低くなると、片頭痛などの症状も起こります。脂肪が不足すると血管壁ももろくなるため、最悪の場合は栄養欠乏による動脈硬化になり、血管が破れてしまうことがあります。

中性脂肪が高いのは問題ですが、低くてもやはり危険です。中性脂肪とコレステロールの値は適正を保てるよう、普段から食生活の見直しやストレスを溜めない工夫をするよう心がけましょう。

東洋医学養生法 糖尿病

漢方の世界では「糖尿病」という概念はありません。何故かというと食べ過ぎさえ止めれば治る病気だからです。しかし、昔からいわれている、口の渇き、多尿、四肢のしびれに加え、重症例で見られる体重減少などを改善するときに、漢方薬が用いられてきました。
漢方薬は、一剤でさまざまな効能や効果を持っているため、幅広い症状に対応できます。

糖尿病で血糖値が高いと血液粘度が増し、脳梗塞や虚血性心疾患の合併も増えます。血液粘度の増加や血栓症の場合、漢方では「瘀血」と定義されます。

多飲・多尿・夜間頻尿・下肢のしびれなどは、「腎虚」と定義されることも多く、気がスムーズに流れない「気滞」、体液の分布がアンバランスで滞っている「水滞」などの原因が多岐に渡ります。その点でも、漢方薬で改善される可能性は高いといわれています。

糖尿病にともなう、口の渇き、多尿、多汗、神経症状など多方向からのアプローチが可能です。症状に合わせて漢方薬が選択されています。

具体的には、高血糖に対しては、肥満の自覚症状がある場合、合併症に対しての治療が考えられます。高血糖に対しては、漢方薬のみでの血糖降下作用は十分ではありません。西洋医学的な薬の対象にならない軽度の症状に対して使用します。

血糖値の上昇または糖尿病の進行にともなう、口の渇き・多飲・多尿や全身のだるさや疲れやすさなどの症状に対して使用します。

肥満をともなう処方は、抗肥満作用やコレステロールや血糖値の低下を期待して使用します。糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症などの合併症に対しても使用するケースが多いです。

糖尿病の合併症の原因である「微小循環障害」(毛細血管が働かず、細胞に栄養がいかなくなった状態)は、漢方医学的には「瘀血」ととらえられ、血流を改善する駆瘀血剤を使用します。

あらゆる病気の原因 糖分


とうもろこし澱粉から作られているコーンスターチや、コーンシロップを原料につくられた果糖を含む「果糖ブドウ糖液糖」この果糖は砂糖より甘味が強く、口に残りにくいという特徴があり、その甘味は低温でより強くなるので、清涼飲料水などによく使われていますが糖尿病の原因にもなりますし、糖分の摂取は中性脂肪の増加にも繋がります。
コーンスターチはクッキー等に含まれていますが、トウモロコシ澱粉ですから急激な血糖値の上昇を起こすだけでなく、アトピー性皮膚炎の方にもよくない食べ物になります。

子供さんにとってお菓子を止めるのは辛いでしょうが、少しの間だけでも止めると大きく変わっている事に気付き、それ以降食べるのが怖いとよく言われています。
大人の方もスナック菓子や、お煎餅を止めるだけで糖尿や中性脂肪といった病気がよくなってきます。

夏の暑い季節に気を付けなければいけないのが、スポーツ飲料です。ポカ◯スウエットやアクエ◯アスと呼ばれているものは、糖分の量が多過ぎるので全く水分補給にはなりません。スポーツ飲料というだけで、スポーツには全く向いていませんので要注意です。

アンチエイジング

東洋医学でのアンチエイジングは「腎」の機能を改善させることがポイントです。「腎」といっても腎臓ではなく、もっと広い「腎虚」という概念です。さて「腎虚」に効く漢方薬とはどのようなものがあるのでしょうか。

加齢は五臓の衰えにともなう

東洋医学におけるアンチエイジングは「黄帝内経」、「霊枢」といった中国最古の医学書にも記載があり、長い臨床経験を持っています。

これらの医学書には、次のように記されています。

「人間はおよそ100歳まで生きられるが、50歳頃には「五臓」の「肝」が衰え始め、視力が低下してくる。60歳になると「心」が衰え始め、笑いが少なくなり、物事を悲観的に考えるようになる。70歳を過ぎると「脾」が衰え始め、皮膚のシワが増えてくる。80歳になると「肺」が衰え始め、思考が低下してもの忘れがひどくなる。90歳になると、「腎」が衰え始め、全身の運気が低下する。100歳になると、すべてが虚となり抜け殻になる」

つまり、年齢を重ねるとともに、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の働きが衰えていき、最後に腎の機能が低下し、100歳の寿命を迎えると考えられていたのです。

こういった考えに基づき、東洋医学では漢方薬を使って、年齢に応じて治療内容を変化させています。

アンチエイジングに必要なのは「腎虚」のケア

老化による症状として、足腰のだるさ、頻尿・排尿困難、老眼・白内障・視力の低下、耳鳴りや難聴、脱毛・白髪やシワ・皮膚のかゆみ、骨粗しょう症・歯や爪がもろくなる、健忘症、性機能の低下、食欲不振、便通異常などがあげられます。

このうち、東洋医学における加齢は、腎虚 に該当します。

「腎虚」とは、成長や発育、生殖などに関わる泌尿器・生殖器・腎臓などの「腎」の機能が低下したり、不足している状態を指し、「腎虚=加齢症状」と言い換えることもできます。

腎虚に対する漢方薬を使用することで、アンチエイジングに役立てられます。


東洋医学の養生法 糖尿

東洋医学の養生法ではないですが、アメリカの統計によると、健康に気を使ってカロリーゼロの清涼飲料水を飲むようにした人は、逆に糖尿病に罹患する確率が上昇していることがわかっています。
人工甘味料は、人間が持つ酵素では分解されないため、摂取しても消費されずにそのまま排泄されます。だから、カロリーゼロなんですね。当然、お砂糖のように脂肪に変化することもありません。
それなのに、なぜ糖尿病のリスクが上昇するのか、ハッキリとした原因は未だに闇の中です。しかし・・・原因が腸にあるかもしれないことがわかってきています。
人工甘味料をよく摂取する人の腸を調べると、明らかに普通の人の腸内細菌バランスと異なることが判明したようです。
また、実験中に被験者に人工甘味料を摂取してもらった結果、やはり腸内細菌が異常なバランスに変化したようです。
血液の分析では、インスリンの分泌量は特別に変化していないようなので、もしかしたらインスリンの働きを阻害するような菌が腸内に増殖してしまっているのではないかと考えられています。

東洋医学の症例 アトピー性皮膚炎2

乾燥タイプのアトピー性皮膚炎の患者さんの東洋医学での治療では、顔も含めて真っ赤になって、しかも皮膚は粉をふいている状態の方が多いように思います。この様な場合は、温清飲を処方します。

しかし、温清飲の場合は、黄連解毒湯が入っているにもかかわらず痒みが増すことが多いのです。これは一時的な場合とそうでない場合があるのですが、患者さんにしてみれば、「飲んで悪くなった」としか思えません。

そこで温清飲の変法で四物湯を少なくと黄連解毒湯を多目にし、さらに熱が強いのならば、石膏を加え、痒みが強いのならば苦参を加えたりします。引っ掻き傷が多く、細菌が悪化要因と思えば、荊芥連翹湯を加えます。
またのぼせが強いのならば桂枝を加え症状に合わせていきます。

基本は四物湯、黄連解毒湯、桂枝、人参の組み合わせです。桂枝はのぼせを抑えてくれます。顔の赤味を少しでもおさえてあげることは、患者さんにとって大切なことではないでしょうか。

四物湯には地黄という胃に堪えるものが入っているので、人参を加え胃腸障害を併発を抑えます。また長期に渡るアトピー治療で体力が落ちている場合、体を補う意味もあります。後天的な気の不足で、治る力も足りないと考えられるからです。

東洋医学の治療法 アトピー性皮膚炎1

いくら体に合わせた漢方薬を服用しても、悪い食事や悪い生活習慣を続けるのならば、絶対に良くはなりません。
食事や生活を改善出来ないのならば、漢方をはじめてもお金の無駄です。

漢方でもステロイドでも、自分の生活スタイルに合った治療方法を選択するのが肝心でしょう。生活習慣の改善と言っても、あまり無茶をしない、タバコを吸う方は本数を減らす、または止める、皮膚が感染しないように清潔にしておく・・・など普通のことです。

この先長い病気ですので、タバコを吸うなとは言いませんし、お酒も飲むなとは言いません。「言われていたので今夜はもうこれで帰ろう。」とほんの少し気にとめておけばよいと思いますよ。

食生活の注意点は、脂物や白砂糖を使ったお菓子、生クリームなどを控える、などですが、これはみなさん注意されています。意外と知られていないのには餅米なども良くありません。餅米にはヒスタミン分泌を亢進させる作用がありますので、アトピー性皮膚炎などは悪化します。ですからお餅だけではなく、煎餅も要注意です。

クリスマスでケーキを食べて悪化、正月に餅を食べてアトピーが悪化・・・する方は多いです。でも、それらも生きていく上での大切な楽しみの一つなので、少しずつ気を付けていけばよいのではないでしょうか。生活習慣の改善はあくまでも無理しない範囲で、ストレスにならない程度から徐々に改善していけばよいと思います。

漢方治療は個人、個人に合わせておこないます。ですから、同じ病気であっても、人によって処方が違う事があります。

アトピー性皮膚炎の場合、「乾燥タイプかジクジクタイプか」、「『気』は足りているのか、回っているのか」、「『血』の流れは良いのか」、などに注意して考えて漢方の処方を決めていきます。

ジクジクタイプのアトピー性皮膚炎では消風散(しょうふうさん)、越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)などが、よく用いられる代表的な漢方処方です。
特に「消風散は夏に増悪するものによい。」と本にも記載されています。消風散は分泌物が多く、皮膚表面にカサブタが出来てしまう様なタイプによく使います。消風散は発表力が強いので、効果を表す時には一時的に分泌物が増えることがあります。

越婢加朮湯は消風散よりも、皮膚がパンパンに腫れて、いかにも皮下に水が溜まっている様に見えるタイプのアトピーに効果があります。

一方、ドライタイプのアトピー性皮膚炎の代表は、なんと言っても温清飲でしょう。
温清飲は不思議な処方で、熱性の四物湯と冷性の黄連解毒湯の一対一の合方になります。言ってみれば、熱いご飯に冷たいお茶をかけた様なものです。

四物湯は「血」の質や「血」の巡りを改善します。漢方では、皮膚の乾燥や赤黒いのは「血」の巡りや質が悪いと考えますから、四物湯は是非とも使いたい処方です。
しかし単独でアトピー性皮膚炎の様な熱を呈している状態に使うと、さらに赤味が酷くなったり、痒みが酷くなったりします。そこでその熱を冷ましてくれる黄連解毒湯を加わえるのです。もちろんこれは四物湯の温性作用を緩和するだけではなく、アトピー性皮膚炎自身の熱をも冷ましてくれます。

よくアトピー性皮膚炎で使われる荊芥連翹湯や柴胡清肝散などは、その構成成分に温清飲を含んでいます。すなわち、「温清飲プラス何種類かの生薬」で構成されています。
このことより、四物湯や黄連解毒湯、さらには温清飲がアトピー性皮膚炎の漢方治療の中心になっていることが分かると思います。

東洋医学の症例 アトピー性皮膚炎3

アトピー性皮膚炎の患者様の大半が女性の方です。男性の場合は「気にはなるが放置」、あるいは、「ステロイド軟膏を塗ってよくなればそれでいい」と思っておられるケースが多いように感じられます。

女性の場合は終わりの見えないステロイド治療に不安を感じたり、さらには、肌を綺麗にしたい気持ちが男性より強く、東洋医学での治療で漢方を希望される方が多いです。

女性のアトピー性皮膚炎の患者様では生理周期で症状の変化が出る方が多く、たいていは排卵過ぎ頃より悪化し、生理が始まるとアトピー性皮膚炎が少し治まる。この様な方は生理痛が酷かったり、生理不順であったり、また生理時にレバーの様な血の塊が出たり、いわゆる「瘀血」症状を呈していることが多く見られます。

この様な場合には、生理に関する症状を先に治せばアトピー性皮膚炎も改善することがあります。実際にアトピー性皮膚炎に桂枝茯苓丸などを使う場合もあります。「瘀血」を改善するだけで、アトピーの症状が意外にも改善されることが多いのです。

実際に、通常アトピー性皮膚炎に使う漢方以外から開始することもよくあります。具体的処方名では、通導散、加味承気湯桂枝茯苓丸などを基本にし、そこにヨクイニンや苦参などを加えていきます。

東洋医学の治療法 流派

未開の時代は、本能治療に始まり、加持祈祷のまじないをもって医療の本体としたのは世界の東西と同じです。
6世紀前半頃になると朝鮮半島を経由して、日本にも大陸の医学文化が入ってきましたが、その後飛鳥時代に遣隋使、奈良時代に遣唐使として渡った僧侶が、それぞれの時代の医書または医術を持ち帰り、直接中国の医学文化が大量に輸入されるようになります。

しかしこれらの医術は貴族の間だけに行われて、一般の民衆がその恩恵に浴するまでには至りませんでした。また平安時代になっても僧医による加持祈祷は依然として行われていました。

時代が下がって室町中期に田代三喜が、明へ留学して当時隆盛であったの李朱医学を修得し、北関東の古河でその医学を立ち上げ、一般民衆に施すことで当時の中国医学を日本に根づかせます。

その頃、たまたま下野国(現在の栃木県)の足利学校に勉学に来ていた京都の曲直瀬道三は、田代三喜の評判を聞いて師事し、京都へ帰り、私費を投じて現在の医学校に当たる学舎「啓迪院」を開き、多くの医生を育て、諸国へ派遣させたことによりその医術が急速に全国に不及するようになり、多くの民衆がその恩恵をうけることができました。

道三の医学は陰陽五行説を背景としながらも李朱医学の単なる焼き直しではなく、自家の経験に照らして独自に処方を駆使運用することで、日本人向きの簡約なものに改めました。

李朱医学がややもすると陥りやすい、観念論に立脚する空理空論を排して、臨床に則した簡易な治療法を提唱しました。日本の医療が宗教的な支配を離れて純粋な医学学問として成立したのは、田代三喜と曲直瀬道三の功績と言えます。

漢方には流派が存在します。「茶道や華道の世界じゃないんだから」と思われる方もいるでしょう。また、この事が漢方を難しくさせている要因でもあります。

漢方の流派は大きく分けると漢時代の方法論に基づく古方派と金元時代李朱学の治療方針に基づく派後世方派、そして両派の中間を行く折衷派に分けられます。一方これらとは別に現在の日本では中国本土で発展してきた中医学という中国医学の系譜もあります。

古方派と後世方派では、名称だけ見ると、古方派が初めに興り、次いで後世方派へと派生していったように見えますが、実際は逆で、後世方の医学が先になります。

各流派のどこが違うのかといえば、基本となる陰陽虚実の考えに違いがあります。古方派は陰陽虚実を病の進行を知る病位(ステージ)として捉え、それに基づいて病勢を探ろうとしますが、後世方派は陰陽を人体の中で相対する二面として捉え、その調和の破れが病的状態になると考え、それらを経絡や臓腑にあてはめて病因を論じようとするところが違います。

東洋医学の診断法 五臓六腑

五臓六腑の役割
五臓六腑とは「肝・心・脾・肺・腎」の五臓と、「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」という六腑のことをいいます。これらは西洋医学でいう内臓とは似て非なるものです。そのため、東洋医学を臨床に応用するためには、東洋医学における五臓六腑の機能について理解することが大切です。

五臓

魂が宿る場所「肝」
東洋医学でいう「肝」は体にとって重要な役割を担っています。五行学説では胆、目や筋、爪などと関係しているといわれ、肝の不調はこれらに影響します。
肝の生理機能は大きく2つあります。

一つ目は、気の運動の調整です。肝は気の運動の調整の主役になります。気の運動を調整することによって、気血の運行を維持したり、消化や水分代謝を促進します。

また、気血は精神機能にも大きく影響するため、肝の不調は精神、心理活動にも影響します。
そして二つ目は、血の調整です。肝は血を貯蔵したり、血流を調整するなどの機能があります。

血流の調整は、肝が心にその必要量を指示することによって調整されます。
このように、肝は体にとってとても大切な気血の調整を行っているのです。

神の宿る場所「心」
東洋医学でいう「心」は、西洋医学でいう心臓の役割に加えて、脳の役割の一部も担っているとしています。また、五行学説では小腸、脈、顔面、舌と関係しており、心の不調はこれらに影響します。
心の生理機能は大きく2つあります。

一つ目は血の調整です。これは先ほどの肝と協調して行われます。肝からの支持を受けた心が血液量などを調整し、血を管理します。

そして二つ目が精神機能です。これは、血の調整と大きく関係します。東洋医学では、精神活動の物質的基礎は血にあると考えられています。そのため、その血の調整を行う心は精神活動に大きく影響するということです。
このように東洋医学における心は、西洋医学における心臓の循環作用に加えて、精神活動にも関与しているのです。

消化器の中心「脾」
東洋医学での「脾」は、西洋医学でいう消化器のすべての役割を担っています。五行学説では、胃、唇、口の内側、肌肉と関係しており、脾の不調はこれらに影響を及ぼします。
脾の生理機能は大きく2つあります。

一つ目は、消化吸収作用です。これは西洋医学でいう消化器全般の役割を指します。食べ物を消化吸収し、全身に送り出すのが脾であり、水分に関してもその役割は脾が担います。

二つ目は、血の制御です。これは血が脈外へ漏れ出ないように制限している機能です。つまり、この機能が低下すると内出血などが起こります。

一番弱い臓「肺」
肺は臓の中で最も弱く、すぐ症状が出る臓だとされています。その役割は西洋医学でいう呼吸器系全体の機能を担っています。五行学説では大腸、皮膚、毛穴、鼻などに関係しており、肺の不調はこれらに影響を及ぼします。
肺の生理機能は大きく3つあります。

一つ目は、気の管理です。肺は全身の気と呼吸の気を管理しています。

二つ目は、気を送りだす機能です。呼吸や食べ物によって得られた気を全身に送り出す役割があります。

そして三つ目が水分調整です。これは血液やその他の体に含まれる水分の流れを調整し、流れが滞らないようにしています。つまり、この機能が低下すると浮腫みなどが起こります。

生命の源泉「腎」
東洋医学でいう「腎」は、西洋医学でいう腎臓の役割だけでなく、生殖機能の役割も担っています。五行学説では膀胱、骨髄、脳、髪、耳、歯、生殖器、肛門などと関係しており、腎の不調はこれらに影響を及ぼします。
腎の生理機能は大きく3つあります。

一つ目は発育と生殖機能です。腎は、人体を構成し機能させる基本物質である精気を貯蔵します。この精気は発育と生殖能力に深く関係しているため、腎はその機能を担っています。

二つ目は水分代謝です。この機能は西洋医学の腎臓の機能と同様です。

そして三つ目は呼吸機能です。腎は肺の呼吸運動を助けて深い呼吸にします。

六腑

 胆
胆の生理的機能は、胆汁の貯蔵と分泌であり、西洋医学のそれと似ています。また、胆と肝は経脈によって属絡関係があり、この機能は肝の機能に依存しています。
つまり、肝に問題が生じると胆にも問題が生じるということです。

小腸
小腸は心と表裏関係にあり五行では火に属する腑。はたらきは大きく2つあります。
胃から送られた食べものを受け入れるはたらきを専門的には“受盛”という。

小腸では食べもののなかのカスの部分がつくられはじめる。脾と共同で、食べもののなかのからだに必要な精(清)とカス(専門的には“糟粕”でこちらが濁)に分けるという作業がおこなわれる。これらのはたらきがうまくいかないと、正常な便がつくられなかったり、精(気・血の元になる)が取りだせなくなったりする。

 胃
胃の生理機能は、食物を受け入れ消化を行い、小腸に送り出すことです。これも西洋医学でいう胃の役割と類似しています。東洋医学での胃の役割は、小腸までの消化に加えて、その後の大腸まで、そして大腸からの排便までの機能を含みます。
また、胃は脾と関係しており、胆と肝との関係のように相互に依存しています。

 大腸
大腸の生理機能は、小腸での栄養吸収された食物カスを受け取り、その水分を吸収することで糞便を作ることです。つまり、胃の機能の延長になります。これも西洋医学のその機能と類似しています。
また他の腑と同じように、大腸は肺と関係しており、お互いに依存しています。

 膀胱
膀胱の生理機能は尿を貯めることと、排尿です。これも西洋医学と働きはほとんど同じです。膀胱は腎と属絡関係にあり、相互に依存しています。

 三焦
この三焦という言葉は東洋医学に特有のもので、聞き慣れないものかと思います。これは、具体的な概念は明確ではありません。西洋医学でいうと体腔と考えます。

上焦・中焦・下焦の3つに分けられ、その機能は元気を全身に流すことと体液の循環にあります。つまり、気と水分の通路ということになります。

上焦には心と肺、頭部、中焦には胃と脾、肝、胆、下焦には小腸や大腸、腎、膀胱が含まれ、それぞれの気と水の流れに関係しています。

このように三焦は水の流れに関係しているため、具体的には三焦の機能低下は浮腫みなどを引き起こします。

以上のように、六腑の機能は西洋医学のそれと類似しています。そのため、五臓と比較して判りやすいです。しかし、実は重要なことは五臓との関係性であり、その関係性を考えることでさまざまな現象を説明できます。


東洋医学の診断法 寒熱 表裏

寒熱とは

「寒熱」は、患者さんの主観的な感覚によって表現された病気の状態です。患者さんが平時の快適な状態と違って、熱いと感じているのか、寒いと感じているのかで、病気の状態を判断します。

例えば、患者さんの主訴に合わせて観察によって顔が赤くのぼせていたり、発汗していたりすれば「熱」、蒼白であれば「寒」と判断して治療します。体温計で計測してもそれほど熱が高くない場合でも、患者さん自身が「熱い」と感じれば、それは熱となります。

逆に、体温計が高熱を示しても患者さんが「寒い」と訴えたり、手足が冷たかったり、震えていたりするときは寒と診断することができます。

治療としては「熱証」には冷やす処置が、「寒証」には温める処置が行われます。

表裏とは

病気が起こっている場所を示すときに「表裏」という概念が使われます。「表」とは身体の表面のことで、皮膚と考えることができます。

そして、その皮膚よりも内部が「裏」ということになり、臓器や消化管など皮膚以外は裏ととらえます。

例えば感冒では、表から裏に進行していくと考えられています。つまり、感冒は初め外から入ってくるので、表に病気があります。

しかし、こじれて気管支炎になったら感冒は裏に入ったことになり、さらに腹部や腸に入り下痢や腹痛が引き起こされると、その感冒はもっと深い裏に入ったと考えます。

東洋医学の診断法 気血水

「気・血・水」は、不調の原因を探るためのものさし。

「気・血・水」は、人間の生命エネルギーと身体の働きを示していて、病理的状態をある程度判断するための観察ポイントと考えることができます。生理学的に平素の正常な状態を把握し、病気によってそれがどのように変化するかを気・血・水でみていきます。
これら3つの要素は体内を循環していて、それぞれがうっ帯、偏在することによって体内に異常が生じ、それがさまざまな病気や障害の原因になっていると考えられています。
「気・血・水」は大まかな病態をとらえる手段としてとても重要です。

気とその異常
「気」は形として目には見えませんが、身体を支えるエネルギーを意味します。「気力が充実する」「気落ちする」「気が抜ける」など、日常的にも気という言葉はよく使われています。
これらの言葉からも、気とは体内を流れる生命エネルギーととらえられていることがわかります。医学的には、精神神経系の働きに近いと考えられます。
気の異常には「気虚」「気滞」「気逆」があります。
気虚
全身的に気が不足して元気がない状態です。症状としては、元気が出ない、身体がだるい、疲れやすい、意欲・食欲がない、日中の眠気などがあります。原因の多くは胃腸機能低下によるとされます。
気滞
体内を流れる気が、どこかにうっ滞して気の流れが滞っている、いわばストレスの溜まった状態といえます。頭重感、咽喉がつまる、胸苦しさ、不眠、四肢のだるさ、倦怠感などの症状が現れます。
気逆
気は、体内を上から下に流れているとされます。その気の流れが、下から上に逆行している状態です。のぼせ、動悸、頭痛、発汗、不安、焦燥感、顔面の紅潮といった症状がみられます。

血とその異常
「血」の概念としては、物質的には血液を指し、漢方的には血液の機能をも含みます。気とともに体内を巡り、各組織に栄養を与えるものと考えます。
血の異常には「血虚」と「瘀血」があります。
血虚
血の機能が弱くなった状態をいいます。いわゆる西洋医学での貧血も含まれますが、たとえヘモグロビン値が正常でも、機能がうまく作用していない状態のことも指します。
所見として、貧血、皮膚のかさつき、爪の変形が観察されます。また、爪が脆い、髪が抜ける、集中力低下、こむら返り、過少月経といった症状が現れます。
瘀血
末梢循環が滞っている状態で、さまざまな障害を引き起こします。血管が閉塞して起こる脳梗塞や心筋梗塞も血流が滞っている状態にあることからお血としてとらえられます。
また、足の静脈瘤も血流が滞って血管が腫れるので、やはりお血の一種と考えます。所見として唇や舌の暗赤色化、色素沈着、静脈瘤、目の下のクマなどがみられます。症状としては、口渇、痔、月経異常などがあります。

水の異常
「水」は赤血球以外の透明な液体--体液や分泌液、尿、浸出液などを指します。また生理的体液を「津液」、病的な非生理的体液を「痰」あるいは「飲」「痰飲」と呼びます。
水の異常には「水滞」があります。
水滞
水が滞ったり、どこかに偏在したり、残帯の量が増えたりすることで、病気や障害が引き起こされている状態をいいます。代表的な疾患としては浮腫があり、ほかに舌歯痕の所見がみられます。
症状としては、めまい、立ちくらみ、頭重感、悪心、下痢などがあります。


西洋医学と東洋医学の違い ①

西洋医学と東洋医学はどちらが良いか?

西洋医学とは証明の医学で東洋医学は経験の医学という違いがあるので、優劣はつける事は出来ません。
漢方を専門にしている医院や薬局の一部の方は西洋医学の批判をしている方がいますが、西洋医学の発展が無ければ多くの尊い命は救われていなかったでしょう。

例えば、臓器移植でも肝臓移植によって多くの尊い命が救われていますが、これは筑波山の土壌の中から発見された土壌菌によって免疫抑制剤のタクロリムスが創薬された事によって、移植後の拒絶反応を予防する事が出来、術後経過は飛躍的に良くなっています。

また、西洋医学の薬の中でも抗生物質、ステロイド、アスピリンの3種類は人類には欠かせない医薬品と言えます。


西洋医学と東洋医学の違い②

東洋医学の診断法 虚実

漢方薬は、その人の体質や症状に合ったものでないと、効果を発揮することができません。その体質を見極めるためには、漢方特有の”ものさし”が必要で、その”ものさし”をもとに、漢方薬を選びます。

漢方で診る「体質」とは?
漢方では、独自の理論に基づいて体質を診るオリジナルの“ものさし”があります。それが「証(しょう)」と「気・血・水(き・けつ・すい)」です。漢方では一人ひとりの病態だけでなく、体質を重んじて漢方薬が処方されるのです。
そのため、ときにはニキビの治療なのにおなかを診たり、冷えの治療なのに生理(月経)の状態を聞いたり、治してもらいたい病気や症状とは関係のなさそうな部分も診察したり、内容を聞いたりします。それは、その人の体質を見極めた上で、その人に合う漢方薬を処方するために必要な診察の一つです。

「証」は体力、病気に対する抵抗力のものさし
「証」とは、分かりやすくいうと、「その人の状態(体質・体力・抵抗力・症状の現れ方などの個人差)をあらわすもの」です。本人が訴える症状や、体格などの要素から判別します。そして漢方ではその「証」に合った漢方薬が処方されます。
したがって、同じ症状でも、自分の「証」と他の人の「証」が違えば、当然、処方される漢方薬も違ってきます。自分が服用している漢方薬を同じ症状だからといって、他の人が飲んでも効果が期待できない可能性があるのは、こういった理由からなのです。
※証に関係なく、症状などから判断して漢方薬を処方するケースもあります。

「証」の分け方「虚」と「実」
「証」の分け方のひとつに「虚・実」があります。
体力や抵抗力が充実している人を「実証」、体力がなく、弱々しい感じの人を「虚証」と言います。

西洋医学と東洋医学の違い ②


自分では健康だと思っていたが、会社の健康診断で血圧が高い事が判り、言われるがままに病院で血液検査をしたところ、コレステロールや血糖値が少し高いのが判り、何も疑わずに毎月病院でお薬をもらっている。
真面目にお薬を飲んでも薬は減ることはなく増える一方の方は気をつけてください。

コレステロールのお薬はお肉を食べる為のものではありません。同じ様に糖尿病のお薬は甘い物を食べる為のものではありません。

人にとって重要な色々なホルモンはコレステロールから作られているのでコレステロールが低すぎるとホルモンは作れません。
経口糖尿病薬を飲めば数年でインシュリンが出る細胞に無理が生じ、インシュリン注射が必要になってきます。

お薬を飲んでるからと安心していると、後で大変な事になります。

病気が重くなった時の食事制限はストレスの塊でしかありませんので、軽いうちにキチンとした方が大変楽です。









東洋医学の治療法 一貫堂処方

 日本の伝統医学に、一貫堂医学があります。
大正から昭和の初期に活躍した森道伯によって考え出された漢方で、
「臓毒証」、「瘀血証」、「解毒証」と病人を三大体質に分類します。

臓毒証体質とは
臓毒証体質とは風毒、血毒、食毒、水毒の4つの毒が日々の生活の中で蓄積されて、病気が起こりやすくなっている体質です。本来は胃腸が強くて丈夫な体なのに、美食や運動不足、暴飲暴食などの不摂生によりいろいろな症状が起こります。例えば甘いものを食べるとアレルギーが悪化することがありますし、アルコールや刺激物のとりすぎで炎症がひどくなることがあります。

処方には防風通聖散、五積散があります。

防風通聖散は熱の症状が主で食毒による臓毒証体質の基本的な処方となります。体格は丈夫で便秘があり、腹部に皮下脂肪が多い、のぼせ、肩こり、浮腫み等をともなう場合に使います。

五積散は防風通聖散とは逆に冷えの症状が主で、体内に気、血、食、痰、寒の5種類の病毒が鬱積するのを治すという意味で名前がつけられています。

解毒証体質とは
解毒証体質とは、肝臓の解毒作用が弱いために毒素を溜め込みやすい体質です。臓毒証体質とは逆に虚弱体質で風邪をひきやすい、炎症を起こしやすい、皮膚につやが無く浅黒いなどの特徴があります。

解毒証体質は結核などの感染症にかかりやすいタイプで、結核感染を目標として予防にあたりましたが、現在では結核感染は生死にかかわる問題ではなくなりましたので、それに代わってアレルギー疾患を目標に薬を使われる機会が増えています。
結核菌であれ花粉などのアレルゲンであれ、外界からの刺激に反応しやすく、容易に炎症を起こすような体質者と解釈されています。

処方には柴胡清肝湯、荊芥連翹湯、竜胆瀉肝湯がありますが、三種類のどれも温清飲という処方の加減方になります。

温清飲は四物湯と黄連解毒湯の合方で、四物湯は血を増やし、血行を良くする働きがあり、黄連解毒湯は清熱作用があります。皮膚は潤いが無くカサカサしていて、炎症が長びいて慢性化している場合に使います。

柴胡清肝湯は温清飲に清熱、排膿の働きを強め、主に小児の慢性扁桃腺炎などの解毒証体質に使います。

荊芥連翹湯は温清飲に解表、排膿の働きを強め、耳、鼻、咽喉、肺、皮膚などの体表部の慢性炎症によく用いられます。

瘀血証とは
瘀血(おけつ)はふる血などとも呼ばれ、血液の流れが悪くなってそこに滞った状態で、炎症や化膿、痛み等の症状を引き起こします。
女性は出産や生理により多少の瘀血は必ずあります。そのほか瘀血になる原因としては打撲、外傷、手術や運動不足、高血圧や糖尿病などの慢性病があります。

難治性の病、慢性病はほとんど総てに瘀血が関係しているともいわれていて、症状としてはのぼせ、便秘、頭痛、イライラ、不眠、肩こり、動悸、生理不順などたくさんあります。

処方には通導散、桃核承気湯、桂枝茯苓丸、大黄牡丹皮湯などがあります。

その他にも、特に子供のアレルギーの場合、脾虚証を考える場合や、ストレスが関係する場合など、証をみながら処方を考えていきます。

桂枝茯苓丸加薏苡仁


私が処方された漢方は気逆と瘀血に効果がある桂枝茯苓丸に薏苡仁と生姜を加えたもの。

桂皮が血管を広げて芍薬が血流を促進させ、体に血と熱を巡らせる。茯苓は余分な水を抜き、鎮静作用を併せ持ち、精神不穏を鎮め、ストレスから起こる皮膚トラブルも改善する。桃仁、牡丹皮は血液をきれいにし、皮膚の炎症をおさえる。
ヨクイニンはハトムギと同じもので、これだけでもイボを取る作用がある。
漢方は生薬を粉末にした散剤で煎じる手間がないのがいいが粉が飲みにくい。

気功を使って病気の状態を見て漢方を処方をするちょっと変わった面白い先生。
人見知りが激しいらしく、患者さんからの紹介でしか漢方を出してくれない(^^;;
治った患者さんがどんどん紹介していくので予約が全く取れないが、弟子の私は空いた時間に見てくれたのでラッキー(*^^*)

さぁどれぐらいで治るかが楽しみ!半年もかからないよって言われたので安心(*^^*)

雑学 人の骨格

人間の骨格はこんなに簡単ではありません。

これぐらい複雑になっています(*^^*)




東洋医学の養生法 健康的な食べ方の順番!

この際だから、食べ物も少し気にしてみよう(^^;

瘀血を予防する様な食べ物はやはりお野菜。

1番良さそうなのが緑色の野菜。

食べ方の順番があるのには少し驚き(*^^*)

糖尿病をはじめとする成人病の方にはお薦め!

身体に優しい食べ物を摂取する方法

1,先ず食物繊維が豊富な野菜から!
                  ⬇︎ 全部食べ終わってから!
2,メインになるお魚やお肉で脂肪分を!
                  ⬇︎全部食べ終わってから!
3,最後に血糖値を上昇させて満腹感を!
   ※デンプンの多い野菜(じゃがいもやニンジン)


要するに、会席料理を食べる様な順番で食べれば良い。

食物繊維と脂肪分を先に摂ることで、急激な血糖値の上昇を防ぐことにも繋がる。

よく噛んで食べれば身体に良いのは判っているけど、そう簡単には出来ない。

そんな時の打開策は食べ物はなるだけ大きく切って調理する。これなら嫌でも噛まなければいけない。





東洋医学の診断法 瘀血


東洋医学では流れが悪く滞りがちな血液を「瘀血(おけつ)」(瘀とは停滞という意味で、文字通り血が滞ったり、血の流れが悪く、よどんだ状態を指す。瘀血になった血液は正常な状態に比べて粘度が強くなっていて、流れが悪くなっている。
「悪血」と書かれることもあるため、いわゆる「どろどろの血液」を連想する人が多いが、そうではなく、血の流れが悪くなることによって血が新鮮さを失いそれによって起きる不定愁訴や疾病を指している。
俗に「血の道」と呼ばれる月経不順などが代表的なものだが、冷えやのぼせ、こりや痛み、現代医学における高血圧や低血圧、貧血、脳血管障害、虚血性心疾患、痔疾なども瘀血が原因になることが多いとされている。

尋常性疣贅とは

尋常性疣贅とは、ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス ※ HPV)の感染が原因で発生し、顔・首・手・足・身体などにできる”できもの”(イボ)の事です。

原因のウイルスは200種類以上の遺伝子型(HPV型)があり、タイプの違うものや感染部位・特徴(色や形)などによりさまざまな種類のイボができますが、ほとんどが良性のものです。

感染経路は、皮膚にできた小さい傷口からウイルスが浸入します。
身体が元気な時は大丈夫ですが、免疫力が低下した時に感染してしまいます。

イボの始まりは、小さい皮疹からです。
もし、痒くなって掻いてしまったらあっとゆう間にウイルスが拡がってイボが増えたり大きくなったり悪化してしまいます。

そしてこのウイルスは人から人へ感染してしまうので、とにかく触らないことが大事です。


尋常性疣贅のヒトパピローマウイルス2型は酷くなれば表皮より下の真皮にもいくが、皮下脂肪にまでいくことはない。

尋常性疣贅 ウイルス性イボ

痛いのも痕が残るのも嫌だ(≧∀≦)

痛い思いして取っても増える一方だし…。

だから漢方で尋常性疣贅を治そうと安易に考えてみたが…。

いつも漢方で劇的に治る患者様を見てはいるものの、ウイルス性イボって治るのかね…。

ガンの患者様でも良くなってるんだから手のイボぐらい…(^^;


まぁ、月曜日先生に泣きついて頼んでみようと思ったが善は急げという事で電話してみるとラッキーな事に繋がったので話してみると…。


簡単そうに笑いながらすぐに治ると言われた(・・;)


長丁場な雰囲気だと思ってイボ取りブログ作ったが…。


治る様子を観察することにしようっと(^^;

尋常性疣贅(ウイルス性イボ)
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